イベント・ドリブン型シミュレータ

出典: くみこみックス

2009年3月13日 (金) 07:38; Kumikomiadmin (会話 | 投稿記録) による版

イベント・ドリブン型シミュレータ【Event Driven Simulator】

 イベント(信号変化)の発生した素子(論理ゲート)に注目し,イベントの発生した次段の論理ゲートのみ演算処理するシミュレータ.論理シミュレータの処理アルゴリズムとして,もっとも普及している.  イベント情報は,変化する時刻,変化する信号,変化後の信号値で表現される.規定された変化時刻にイベントが発生すると,その信号を入力とする論理ゲートが,新しい信号値を用いて論理演算を行う.その結果は,次段の新しい信号値となる.この新しい信号値が以前の信号値と比較して変化していなければ,それ以上なにも行わない.新しい信号値が以前の信号値と異なる場合には,現在の時刻に遅延値を加えて,次段の論理ゲートで発生する新しいイベントの時刻とする.イベント・ドリブン型シミュレータの実行方式には,インタプリタ方式(演算時に,中間形式の命令を逐次解析・実行する方式),コンパイル方式(前処理で入力データを機械語に展開してから,直接実行する方式)などがある.

【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.



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