ディジタル信号処理
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ディジタル信号処理(ディジタルしんごうしょり)【Digital Signal Processing】
サンプリングされ,ディジタル形式に変換された信号の処理に使用される各種のアルゴリズムを指します.このようなアルゴリズムでは,飽和演算が多用されます.
【出典】宮崎 仁;ARM用語集,デザイン ウェーブ マガジン 2008年6月号 別冊付録,CQ出版社,2008年6月.
実世界の信号はアナログ信号ですが,この信号をA-D(Analog-Digital)コンバータでディジタル信号へ変換し,コンピュータでディジタル信号を処理することをディジタル信号処理といいます.実世界のアナログ信号にサンプリングを行うことで離散化と量子化が行われます.サンプリングを行う場合,その信号の帯域の2倍以上の周波数でサンプリングを行う必要があります(サンプリング定理).サンプリング定理を満たせない場合は,ディジタル信号にエイリアシングと呼ばれるひずみが発生します.
【出典】(株)アルティマ 技術統括部 一同,下馬場 朋禄,山際 伸一,横溝 憲治;システム開発者のためのFPGA用語集,Design Wave Magazine 2008年12月号 別冊付録,CQ出版社,2008年12月.
アナログ的に行われていた信号処理を,ディジタル信号処理プロセッサ(DSP)などを使ってディジタル的に処理すること.
アナログ信号は,そのままではDSPで扱えない.アナログ信号をディジタル化しなければならない.アナログ信号をディジタル信号に変換する回路がA-Dコンバータである.送信側では,ディジタル化された信号をディジタル変調回路(QPSKなど)によって符号化し,伝送回路に送り込む.受信側では,受信した信号を復号して,ディジタル信号として取り出す.そしてD-Aコンバータを使って,ディジタル信号を再度アナログ信号として復元する.こうした一連の処理を,ディジタル信号処理と呼ぶ.
【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.