DSP
出典: くみこみックス
DSP(Digital Signal Processor)
CDやDVDなどでは,従来,アナログとして取り扱われていたデータをディジタル符号化している.これらのディジタル・データを高速に演算処理する専用プロセッサがDSPである.
DSPは,汎用のマイクロプロセッサと比べて,演算性能を優先したアーキテクチャを採用している.①命令数が少ない,②ディジタル信号処理で多用する算術演算用ハードウェアである高速乗算器やメモリを内蔵する,③プログラム用とデータ用の2系統のバスをもっているなどの特徴がある.DSPは民生機器において幅広く利用されている.たとえば留守番電話機では,信号の圧縮・伸張,ディジタル・フィルタ,誤り訂正,音声認識にDSPを使っている.
【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.