メタステーブル
出典: くみこみックス
版間での差分
(新しいページ: 'メタステーブル 【Metastable】 Dフリップフロップのデータ変化を禁止している期間(セットアップ時間からホールド時間まで)に...') |
|||
(間の 2 版分が非表示です) | |||
1 行 | 1 行 | ||
メタステーブル 【Metastable】 | メタステーブル 【Metastable】 | ||
- | + | Dフリップフロップのデータ変化を禁止している期間(セットアップ時間からホールド時間まで)においてデータの変化があった場合,出力が不安定になる状態を指します('''図''').同期回路では,セットアップ時間とホールド時間の制約を満たすように設計すれば,メタステーブルは発生しません.非同期信号が入力されるDフリップフロップではメタステーブルが発生するので,後段にDフリップフロップを追加して影響を少なくします. | |
+ | <br> | ||
+ | <br> | ||
+ | <br> | ||
+ | <center> | ||
+ | [[画像:fpga_f50.gif]]<br> | ||
+ | <br> | ||
+ | '''図 メタステーブル''' | ||
+ | </center> | ||
+ | |||
<br> | <br> | ||
<br> | <br> | ||
【出典】(株)アルティマ 技術統括部 一同,下馬場 朋禄,山際 伸一,横溝 憲治;システム開発者のためのFPGA用語集,Design Wave Magazine 2008年12月号 別冊付録,CQ出版社,2008年12月. | 【出典】(株)アルティマ 技術統括部 一同,下馬場 朋禄,山際 伸一,横溝 憲治;システム開発者のためのFPGA用語集,Design Wave Magazine 2008年12月号 別冊付録,CQ出版社,2008年12月. | ||
<!-- 【著作権者】○○ ○○氏 --> | <!-- 【著作権者】○○ ○○氏 --> | ||
+ | ---- | ||
+ | セットアップ時間やホールド時間が規定されているラッチ回路などにおいて,それらの制約が守られないときに,出力信号が“meta(変化する)”の状態,すなわち不安定な状態になること. | ||
+ | <br> | ||
+ | <br> | ||
+ | 【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月. | ||
+ | <!-- 【著作権者】西久保 靖彦氏 --> | ||
<br> | <br> | ||
<br> | <br> | ||
+ | == 関連項目 == | ||
+ | * [[タイミング解析]] | ||
- | [[Category:組み込み技術全般]] [[Category:FPGA]] | + | [[Category:組み込み技術全般]] [[Category:FPGA]] [[Category:LSI]] |
最新版
メタステーブル 【Metastable】
Dフリップフロップのデータ変化を禁止している期間(セットアップ時間からホールド時間まで)においてデータの変化があった場合,出力が不安定になる状態を指します(図).同期回路では,セットアップ時間とホールド時間の制約を満たすように設計すれば,メタステーブルは発生しません.非同期信号が入力されるDフリップフロップではメタステーブルが発生するので,後段にDフリップフロップを追加して影響を少なくします.
【出典】(株)アルティマ 技術統括部 一同,下馬場 朋禄,山際 伸一,横溝 憲治;システム開発者のためのFPGA用語集,Design Wave Magazine 2008年12月号 別冊付録,CQ出版社,2008年12月.
セットアップ時間やホールド時間が規定されているラッチ回路などにおいて,それらの制約が守られないときに,出力信号が“meta(変化する)”の状態,すなわち不安定な状態になること.
【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.