DSP

出典: くみこみックス

版間での差分
最新版 (2009年3月16日 (月) 07:46) (ソースを表示)
 
(間の 10 版分が非表示です)
1 行 1 行
 +
DSP(Digital Signal Processor)
<br>
<br>
<br>
<br>
-
 1.→[[ディジタル信号処理]]
+
 CDやDVDなどでは,従来,アナログとして取り扱われていたデータをディジタル符号化している.これらのディジタル・データを高速に演算処理する専用プロセッサがDSPである.
 +
 DSPは,汎用のマイクロプロセッサと比べて,演算性能を優先したアーキテクチャを採用している.①命令数が少ない,②ディジタル信号処理で多用する算術演算用ハードウェアである高速乗算器やメモリを内蔵する,③プログラム用とデータ用の2系統のバスをもっているなどの特徴がある.DSPは民生機器において幅広く利用されている.たとえば留守番電話機では,信号の圧縮・伸張,ディジタル・フィルタ,誤り訂正,音声認識にDSPを使っている.
<br>
<br>
<br>
<br>
-
【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.
 
-
<!-- 【著作権者】宮崎 仁氏 -->
 
<br>
<br>
 +
<center>
 +
[[画像:lsi_f95.gif]]<br>
<br>
<br>
-
----
+
'''図 マイクロプロセッサとDSP'''
 +
</center>
<br>
<br>
-
 2.ディジタル信号処理を高速化するために開発されたプロセッサをDSP(Digital Signal Processor)といいます.DSPのハードウェア的な特徴は,ディジタル信号処理で多用される積和演算を高速処理できることや,ハーバード・アーキテクチャを採用していることなどが挙げられます.最近のDSPは,音声処理や画像処理への応用が盛んに行われています.一方FPGAには,DSPブロックと呼ばれるハード・マクロが複数個実装されています.これはプロセッサの回路ブロックではなく,高速な乗算器で構成されています.
 
<br>
<br>
-
<br>
+
【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.
-
【出典】(株)アルティマ 技術統括部 一同,下馬場 朋禄,山際 伸一,横溝 憲治;システム開発者のためのFPGA用語集,Design Wave Magazine 2008年12月号 別冊付録,CQ出版社,2008年12月.
+
<!-- 【著作権者】西久保 靖彦氏 -->
-
<!-- 【著作権者】○○ ○○氏 -->
+
<br>
<br>
<br>
<br>
 +
== 関連項目 ==
 +
* [[ディジタル信号処理]]
-
[[Category:組み込み技術全般]] [[Category:ARM用語]] [[Category:FPGA]]
+
[[Category:組み込み技術全般]] [[Category:LSI]]

最新版

DSP(Digital Signal Processor)

 CDやDVDなどでは,従来,アナログとして取り扱われていたデータをディジタル符号化している.これらのディジタル・データを高速に演算処理する専用プロセッサがDSPである.  DSPは,汎用のマイクロプロセッサと比べて,演算性能を優先したアーキテクチャを採用している.①命令数が少ない,②ディジタル信号処理で多用する算術演算用ハードウェアである高速乗算器やメモリを内蔵する,③プログラム用とデータ用の2系統のバスをもっているなどの特徴がある.DSPは民生機器において幅広く利用されている.たとえば留守番電話機では,信号の圧縮・伸張,ディジタル・フィルタ,誤り訂正,音声認識にDSPを使っている.


画像:lsi_f95.gif

図 マイクロプロセッサとDSP



【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.

関連項目

表示