DDC
出典: くみこみックス
DDC(Display Data Channel)
パソコンとディスプレイの間の接続についての規格の一つ.パソコン関連のビデオ/ディスプレイ業界団体であるVESA(Video Electronics Standards Association)が定めた.パソコン本体からディスプレイの各種表示能力や属性などの情報を取得したり,規格レベルによってはパソコンからディスプレイを調整したりできる.ディスプレイの能力に合わせた表示設定など,プラグ・アンド・プレイの実現において重要な仕組みである.
DDCには,提供する情報の時期や内容の詳しさなどによって,いくつかの規格が存在する.
例えばDDC-1では,起動時にディスプレイの製造者や名称(機種名や愛称など)をパソコンに伝えるだけの機能しかもたない.従って,パソコン側でディスプレイ製品の膨大なデータベースをもち,検索して当該ディスプレイの特性を知る必要がある.
一方,DDC-2Bでは,パソコン本体とディスプレイの間で双方向通信が可能で,簡単な情報のやりとりを実現している.
DDC-2ABでは,パソコンとディスプレイを接続する映像ケーブルとは別に,DDC-2AB専用のコネクタとケーブルを設けている.パソコン本体から,ソフトウェア的にディスプレイの各種調整が可能となる.
ただし,DDCを正常に機能させるためには,DDC対応のグラフィックス・アダプタとケーブルが必要.さらにOSやディスプレイ関連のデバイス・ドライバなどのソフトウェアに対応している必要がある.基本的にはWindows 95以降のOSでは対応済み.安価なケーブルの中には未対応のものもあるので,注意が必要.
【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.