ARM7ファミリ

出典: くみこみックス

 ARM6を改良し,電源電圧を3Vに引き下げ,低消費電力と性能向上を両立したものです.1994年から現在まで続く息の長いファミリで,途中で何度か改良が行われています.初期のARM7はARM6と同じARMv3アーキテクチャでした.1997年に発表されたARM7TDMIから,Thumb命令対応のARMv4Tアーキテクチャに進化しました.ARM7TDMIは,特に携帯電話機のベースバンド処理用プロセッサとして爆発的に普及し,業界標準となりました.多くの携帯電話機に採用されたほか,ニュートンなどのPDA,ニンテンドーDSなどの携帯ゲーム機,iPodなどの携帯音楽プレーヤに採用されています.ARM7ファミリの後期の製品には,論理合成可能なソフト・マクロとして提供されたARM7TDMI-Sや,DSP拡張命令とJavaネイティブ拡張を加えてARMv5EJアーキテクチャに進化したARM7EJ-Sがあります

【出典】宮崎 仁;ARM用語集,デザイン ウェーブ マガジン 2008年6月号 別冊付録,CQ出版社,2008年6月.

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