パイプライン制御

出典: くみこみックス

パイプライン制御【Pipeline Control】

 マイクロプロセッサの高速化を目的とした処理方式.各種命令や演算などの段階(ステージ)を,並列に処理する.  パイプライン制御方式を使ったマイクロプロセッサの命令(インストラクション)は,マイクロプロセッサの内部機構により,命令取り込み,命令解釈,命令実行,演算結果出力などの動作ステージに分割される.各ステージは独立に機能するように構成されている.したがってある命令のすべての処理が完了する前に,次の命令を入力・実行できる.たとえば,パイプライン制御を使わないと5段階の命令に5クロックかかる場合でも,パイプライン制御を使うと実効的に1クロックで処理できることもある.データパス回路などは,パイプライン制御方式を用いて高速化をはかることが多い.

【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.

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