キャッシュ・メモリ

出典: くみこみックス

キャッシュ・メモリ 【Cache Memory】

 キャッシュという呼び名自体が「データの貯蔵場所」という意味であり,わざわざメモリを付けて呼ぶ必要はありません.あまりにも素っ気なく感じるためか,キャッシュ・メモリと呼ぶ人も多いようです.

【出典】宮崎 仁;ARM用語集,デザイン ウェーブ マガジン 2008年6月号 別冊付録,CQ出版社,2008年6月.


 ソフトウェアのプログラムのメモリ・アクセス・パターンを解析すると空間的・時間的な局所性があり,最近使ったデータは近い将来,再度使われる可能性が高いという特性があります.最近アクセスしたデータをプロセッサのできるだけ近くに,そして高速なインターフェースによってアクセス可能な場所に“隠し持つ(Cache)”方法が近年のプロセッサの高速化技法として利用されています.このメモリのことをキャッシュ・メモリと呼びます.プロセッサに最も近いキャッシュ・メモリのことを1次キャッシュ(L1キャッシュ),1次キャッシュのキャッシュ・メモリのことを2次キャッシュ(L2キャッシュ),…という具合に,プロセッサの周辺メモリは階層化されています.

【出典】(株)アルティマ 技術統括部 一同,下馬場 朋禄,山際 伸一,横溝 憲治;システム開発者のためのFPGA用語集,Design Wave Magazine 2008年12月号 別冊付録,CQ出版社,2008年12月.


 コンピュータで用いられる高速バッファ・メモリ.中央演算装置(CPU)と主記憶装置(メイン・メモリ)の間に配置される.CPUがメイン・メモリからデータ(命令やプログラム)を転送する場合,データをあらかじめ分割(セグメント化)して,キャッシュ・メモリに移しておけば,処理を高速化できる.実際のハードウェアとしては,DRAMよりも高速なSRAMを用いる.

【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.

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