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最新版 (2008年12月25日 (木) 07:27) (ソースを表示)
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 コンピュータ・システムのReliability(信頼性),Availability(可用性),Serviceability(保守性),Integrity(完全性),Security(機密性)の総称.かつては,大型コンピュータの運用評価によく用いられ,近年ではiDC(Internet Data Center)の評価にも使われるようになっている.言葉によるあいまい性を廃し,定量的な評価を行うための評価尺度が定義されている.

 信頼性は,動作や性能の安定性を時系列でとらえ,故障が少なく安定して稼働することを目標とする.厳密には,故障確率密度(時刻tにおいて故障する数の全体数に対する割合),累積故障分布(時刻0からtまでの間に故障した数の全体数に対する割合),信頼度(時刻tにおける残存数の全体に対する割合),瞬間故障率(時刻tにおける故障数の全体数に対する割合)などで評価する.また,簡便に平均故障間隔(MTBF:Mean Time Between Failure)を用いることも多い.

 可用性は,稼働開始後の時刻tにおけるシステム全体の稼働率で表現される.ただし,たとえ故障中のユニットがあっても,代替手段などで稼働していれば稼働率,すなわち可用性には影響しない.

 保守性は,故障からの平均復旧時間(MTTR:Mean Time To Repair)で評価されることが多い.これは,故障から稼働までに要する時間の平均値である.復旧手段は問わないが,厳密には機器の修理のみではなく,元の稼働状態に戻ることを指す.

【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.

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