PoE

出典: くみこみックス

版間での差分
(新しいページ: 'PoE(Power over Ethernet)  100Base-TXで使用するカテゴリ-5のより対線ケーブルを使用して電源供給を行う.IEEE 802.3afとして規格化され...')
最新版 (2008年12月25日 (木) 06:12) (ソースを表示)
(新しいページ: 'PoE(Power over Ethernet)  100Base-TXで使用するカテゴリ-5のより対線ケーブルを使用して電源供給を行う.IEEE 802.3afとして規格化され...')
 

最新版

PoE(Power over Ethernet)

 100Base-TXで使用するカテゴリ-5のより対線ケーブルを使用して電源供給を行う.IEEE 802.3afとして規格化されている.規格化にあたっては,PoE非対応装置との接続や給電側装置の相互接続,ケーブル断やクロス・ケーブルの使用が考慮されており,既存の装置と混在使用が可能である.

 IEEE 802.3afの規定では,カテゴリ-5の4ペアの線のうち,通信に使用している2ペア(4本)を使用して給電する方法(Alternative A)と,通信に使用してない2ペア(4本)を使用して給電する方法(Alternative B)が定められている.電力の供給を受ける受電側は,Alternative AとAlternative Bの両方に対応している必要がある.これは,現状,一部の環境ではカテゴリ-5と言いながら,2ペア(4本)しか中身が入ってないケーブルを利用しているため,既に敷設したLANケーブルの途中に電源供給装置(Midspan PSE)を挿入して,PoEに対応できるようにしたためである.

 日本ではAlternative Aの訳語として,タイプA,モードAと表現する場合がある.

 IEEE 802.3afでは,直流48Vで1ポート当たり最大15.4Wの電力を供給できるように規定されていたが,現在ではIEEE 802.3afとの互換性を維持しながら,より広範囲の機器に対応させるため,30W以上を供給可能とするPoEPlusの規格が検討されている.なお,PoE対応とうたっていてもIEEE 802.3af規格には準拠せず,指定された装置としか接続できないものもある.

【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.

表示