PCI-X

出典: くみこみックス

版間での差分

S hira (会話 | 投稿記録)
(新しいページ: ' PCIバス規格の拡張版で,2002年7月発表のバージョン2.0では,最大4.24Gバイト/sを実現する.主としてサーバやハイエンドのワーク...')
次の差分→

2008年12月25日 (木) 06:04の版

 PCIバス規格の拡張版で,2002年7月発表のバージョン2.0では,最大4.24Gバイト/sを実現する.主としてサーバやハイエンドのワークステーション向けとして位置づけられる.

 PCIバスの上位互換として,Compaq Computer社,Hewlett-Packard社,IBM社,Intel社が提唱し,PCIの標準化団体であるPCI SIGで承認された.PCIバスは,データ・バス幅が32ビットまたは64ビットで,動作周波数は33MHzまたは66MHzである.最初の規格が定められてからかなりの時を経ており,さらに高速なデータ転送能力が求められるようになっていた.PCI-Xでは,バージョン1.0でデータ・バス幅を64ビット,動作クロック周波数を133MHzとした.バージョン2.0では,動作クロック周波数は133MHzのままで,1クロック当たり2回(x2)または4回(x4)のデータ転送を行うことで高速化を図っている.

 ただし,これらの動作クロック周波数とデータ転送方法については,PCI-Xスロット数との関係で設計上の制限が加わる.つまり,133MHzの動作クロック周波数,およびx2,x4のデータ転送時は,PCI-Xスロットは1個だけしか設けることができない.また,PCI-Xスロットが2個の場合のバス・クロック周波数は最大100MHz,PCI-Xスロットが4個の場合のバス・クロック周波数は最大66MHzに制限される.なお,電源電圧3.3Vで動作するPCIカードならPCI-Xのスロットでも正常に動作し,逆に3.3Vの電源を提供するPCIスロットでもPCI-Xのカードは動作するように作られている.

【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.

表示