Ethernet

出典: くみこみックス

 Ethernetは,1980年にXerox社がDEC(Digital Equipment Corporation),Intel社とともに発表したLANを構成するための基本技術である.同軸ケーブルを利用して複数のコンピュータをバス型に接続し,CSMA/CD方式により各ノードのコンピュータ自身がデータ通信を制御する機構をもつ.IEEE 802委員会で802.3として標準化された規格が,現在広く使われている.世界最初のワークステーションであるXerox社のAlto(アルト)が標準で備えていた通信インターフェースであり,開発はAltoの開発とともに進められた.語源はエーテル(Ether)から来ている.

 Ethernetの動作原理はCSMA/CDと呼ばれる方式を採用している.同軸ケーブルを共有しているコンピュータの間で同時にデータを送信できるのは1台だけである.データ送信する前と後に1台だけが送信を行うように,必ずデータ通信状況を確認する.同時には1台のコンピュータからほかのコンピュータへの送信しか行わないが,通信データを例えば1500バイトのパケットという単位に区切ることと,この手順を高速に行うことにより,見かけ上は複数のコンピュータが双方向で複数の相手と通信している.

【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.

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