DMA

出典: くみこみックス

DMA 【Direct Memory Access】

 デバイスがメモリに対して,直接データを転送するアクセス方式を指します.一般にプロセッサにおいて,ソフトウェアによるforループなどでデータをコピーするPIO(Processor I/O)転送と対比されて使われる用語です.PIO転送と異なり,DMA転送ではメモリ・バスを占有し,バースト転送などの最適化された方法でメモリにアクセスできるため,高いデータ帯域幅を維持できます.

【出典】(株)アルティマ 技術統括部 一同,下馬場 朋禄,山際 伸一,横溝 憲治;システム開発者のためのFPGA用語集,Design Wave Magazine 2008年12月号 別冊付録,CQ出版社,2008年12月.


 CPUシステムにおいて,入出力機器とメモリの間のデータ授受を,CPUを経由しないで直接バスを通して実行する方式.CPUを経由する方式と異なり,CPUのオーバヘッドをともなわないので,大容量・高速のデータ転送が可能になる.DMA方式はソフトウェア転送ではなく,ハードウェアによる入出力機器とメモリの間の転送であるため,CPUとは別に,DMA動作を実現する専用回路(DMAC:DMA Controller)の搭載が必要である.

【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.

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