DCT

出典: くみこみックス

2009年3月16日 (月) 05:09; Worker (会話 | 投稿記録) による版
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DCT(Discrete Cosine Transform)

 離散コサイン変換.入力信号を時間成分から周波数成分に変換するフーリエ変換の一種.フーリエ変換はコサイン項とサイン項の複素数表現となるが,DCTはコサイン項の実数のみの表現となる.データ圧縮の際に扱いやすいため,よく用いられる.

【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.


 DCTはディジタル信号処理でよく使われる離散コサイン変換の略語です.DCTはコサイン関数を使用した周波数変換手法であり,離散フーリエ変換(DFT)の特殊な場合と考えることができます.その計算量は,データ点数がN点の場合,N2に比例しますが,FFTを応用することで計算量をN log Nにまで削減できます.DCTは画像圧縮技術のJPEGや音声圧縮技術のMP3などで使われています.

【出典】(株)アルティマ 技術統括部 一同,下馬場 朋禄,山際 伸一,横溝 憲治;システム開発者のためのFPGA用語集,Design Wave Magazine 2008年12月号 別冊付録,CQ出版社,2008年12月.


 離散コサイン変換方式.画像データ圧縮技術に使われる.画面内の情報の相関関係(前後の画像の間で相関が大きい,小さいなど)を利用してデータ圧縮を行う.DCTはMPEGやH.261といった画像圧縮の国際標準方式に採用されている.

【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.

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