慣性遅延

出典: くみこみックス

版間での差分
最新版 (2009年3月16日 (月) 06:15) (ソースを表示)
 
(間の 2 版分が非表示です)
4 行 4 行
 LSIの実回路において,次段以降の動作に影響を与えないほど微小なパルス幅の信号遅延.
 LSIの実回路において,次段以降の動作に影響を与えないほど微小なパルス幅の信号遅延.
 通常の信号遅延は伝播遅延と呼ばれ,入力されたパルス信号は次段以降の回路へ確実に伝達される.しかし微小パルスは配線負荷(配線抵抗,配線容量)による積分効果によって消失し,次段以降の回路に影響を与えない.そこで論理シミュレータは,規定値以下の幅のパルスを伝播しないと規定している.なお,次段以降の回路に悪影響を与える微小パルスをグリッチ・ノイズと呼ぶ.
 通常の信号遅延は伝播遅延と呼ばれ,入力されたパルス信号は次段以降の回路へ確実に伝達される.しかし微小パルスは配線負荷(配線抵抗,配線容量)による積分効果によって消失し,次段以降の回路に影響を与えない.そこで論理シミュレータは,規定値以下の幅のパルスを伝播しないと規定している.なお,次段以降の回路に悪影響を与える微小パルスをグリッチ・ノイズと呼ぶ.
 +
<br>
 +
<br>
 +
<br>
 +
<center>
 +
[[画像:lsi_f10.gif]]<br>
 +
<br>
 +
'''図 慣性遅延'''
 +
</center>
<br>
<br>
<br>
<br>
14 行 22 行
* [[遅延時間]]
* [[遅延時間]]
-
[[Category:組み込み技術全般]] [[Category:LSI]]
+
[[Category:組み込み技術全般|カンセイチエン]] [[Category:LSI|カンセイチエン]]

最新版

慣性遅延【Inertial Delay】

 LSIの実回路において,次段以降の動作に影響を与えないほど微小なパルス幅の信号遅延.  通常の信号遅延は伝播遅延と呼ばれ,入力されたパルス信号は次段以降の回路へ確実に伝達される.しかし微小パルスは配線負荷(配線抵抗,配線容量)による積分効果によって消失し,次段以降の回路に影響を与えない.そこで論理シミュレータは,規定値以下の幅のパルスを伝播しないと規定している.なお,次段以降の回路に悪影響を与える微小パルスをグリッチ・ノイズと呼ぶ.


画像:lsi_f10.gif

図 慣性遅延



【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.

関連項目

表示