リアルタイムOS

出典: くみこみックス

リアルタイムOS(リアルタイム・オーエス),RTOS(アールトス)【Realtime Operating System】

 一般的なデスクトップ用途のOS(Windows XPやLinux)は,ある処理を行う場合にその実行時間がある時間内に収まることが保証されていません.リアルタイムOSとはタスクの実行時間が保証される機能を持つOSのことをいいます.リアルタイムOSはリアルタイム性が要求される組み込みシステムの分野で広く使われています.リアルタイムOSには,ITRONやVxWorks,Windows CE,QNXなどがあります.

【出典】(株)アルティマ 技術統括部 一同,下馬場 朋禄,山際 伸一,横溝 憲治;システム開発者のためのFPGA用語集,Design Wave Magazine 2008年12月号 別冊付録,CQ出版社,2008年12月.


 現実の時間進行に合わせてソフトウェアを動作させる用途に使いやすいOSです.特に,事象発生から一定時間内にタスク応答させたい用途に適しています.

【出典】宮崎 仁;ARM用語集,デザイン ウェーブ マガジン 2008年6月号 別冊付録,CQ出版社,2008年6月.


 携帯機器や制御機器などで,リアルタイム処理が必要なシステムを構築する場合に利用するOS(オペレーティング・システム).リアルタイム処理とは,重要な仕事を決められた時刻までに優先処理することである.  マイクロプロセッサを搭載した機器には,これを稼動するためのアプリケーション・プログラムが必要になる.そして,このプログラムを走らせるために必要な基本ソフトウェアがOSである.マイクロプロセッサを搭載した機器の多くは,OSを利用している.パソコンのOSであるWindowsはとくに有名である.パソコンは事務処理で使われることが多く,リアルタイム処理はそれほど必要にならない.しかし,ロボットなどの制御機器ではリアルタイム処理は必須である.たとえば,緊急時に動作順序を誤ると,大事故になる可能性がある.リアルタイムOSを使うと,こうした重要な仕事を決められた時刻までに処理できる.現在,リアルタイムOSは携帯電話,カーナビをはじめとする家電製品や制御機器などで利用されている.

【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.

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