タイミング収束

出典: くみこみックス

2009年1月29日 (木) 00:53; Worker (会話 | 投稿記録) による版
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タイミング収束(タイミングしゅうそく) 【Timing Closure】

 タイミング制約を満たすための処理(論理合成,配置配線など)を行うことをタイミング収束(タイミング・クロージャ)と呼びます.現在のLSIでは配線遅延がセル遅延を上回っており,論理合成時に見積もったクリティカル・パスが配置配線時のクリティカル・パスとは一致しません.そのため,クリティカル・パスを十分に最適化できなかったり,クリティカルではないパスが最適化されすぎたり,面積が大きくなりすぎたりという問題が発生しがちです.タイミングが収束しない場合,論理合成と配置配線の繰り返し作業が大幅に増え,設計期間が延びることになります.

【出典】(株)アルティマ 技術統括部 一同,下馬場 朋禄,山際 伸一,横溝 憲治;システム開発者のためのFPGA用語集,Design Wave Magazine 2008年12月号 別冊付録,CQ出版社,2008年12月.

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