シミュレーション

出典: くみこみックス

シミュレーション 【Simulation】

 もともとは「模倣する」ことを意味する英語だが,日本では模疑実験や模疑演習などにほぼ限定して使われるようだ.実物では実験できない状況や製品設計段階で実物が存在しない場合などに,実物の振る舞いを予測・検証するためにシミュレーションが行われる.最近では,数理的なモデルに基づくコンピュータ・シミュレーションが主流になってきており,それを単に「シミュレーション」と称することも多い.分子のミクロな運動から,地球大気全体をモデル化して気候の変動を調べる大気大循環モデルまで,科学技術のさまざまな分野でコンピュータ・シミュレーションが使われている.

【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.


 回路設計において,その回路が正しく動作するかどうかを検証(シミュレーション)する必要があります.シミュレーションには,論理シミュレーションやアナログ回路シミュレーション,遅延シミュレーション,システム・シミュレーションなどが存在します.論理シミュレーションでは,HDL言語などで設計したディジタル回路の入力にテスト・パターンを与えて,その回路から出力される波形を観測できます.アナログ回路シミュレーションにはSPICEシミュレータなどが用いられます.

【出典】(株)アルティマ 技術統括部 一同,下馬場 朋禄,山際 伸一,横溝 憲治;システム開発者のためのFPGA用語集,Design Wave Magazine 2008年12月号 別冊付録,CQ出版社,2008年12月.

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