ガンマ補正

出典: くみこみックス

ガンマ補正(ガンマほせい)

 画像の階調補正について,各デバイス固有の応答特性を表すガンマ(γ)値をもとに,γ=1に近づけることで,画像の階調再現性を高める補正操作.

 CRTディスプレイやLCDディスプレイなどのディスプレイ装置において,入力の画像信号に対する出力輝度は必ずしも正比例せず,指数関数的な特性をもつことが多い.しかも,デバイス固有の係数により,同じ信号を入力してもデバイスによって得られる出力が異なるのが一般的である.一方,イメージ・スキャナやデジタル・カメラ,インクジェット・プリンタ,カラー・レーザ・プリンタなども同様で,それぞれ製品固有の応答特性をもつ.こうしたデバイスごとにばらつきのある特性を補正し,元の画像を忠実に再現するには,入力から最終出力までの全体のガンマ値が1になるように補正する必要がある.

 なお,ガンマ補正を施した最終的なガンマ値は,それぞれのガンマ補正値の積となる.例えば,イメージ・スキャナのガンマ補正値が0.5でディスプレイのガンマ補正値が2.2なら,それぞれのガンマ補正を施したあとの全体のガンマは0.5×2.2=1.1となる.この例の組み合わせの場合,γ=1.1なので,最終的に0.91程度のガンマ補正を施せばγ=1.0にかなり近づく.

 一般的な傾向として,γ≧1では低い信号レベルの階調再現性が低く,暗い黒つぶれの画質になりやすい.γ<1の場合は高い信号レベルの階調再現性が低く,白つぶれの画質になりやすい.γ=1で直線的な特性となる.

【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.

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