しきい値電圧

出典: くみこみックス

しきい値電圧(しきいちでんあつ)【Threshold Voltage】

 トランジスタがON状態になる電圧をいいます.ディジタル回路では,入力された信号の論理値の判定基準となる電圧です.入力電圧がI/O規格のVihより高い場合は“H”,Vilより低い場合は“L”と判定されます.

【出典】(株)アルティマ 技術統括部 一同,下馬場 朋禄,山際 伸一,横溝 憲治;システム開発者のためのFPGA用語集,Design Wave Magazine 2008年12月号 別冊付録,CQ出版社,2008年12月.


 ディジタル回路において,出力が反転する(‘0’か‘1’になる)値を決定する,限界の入力電圧レベルで,Vthと記する.  MOSFETにおいて,ドレイン・ソース間の電流が,遮断状態(スイッチOFF)から,導通状態(スイッチON)になるときのゲート電圧.Nチャネル型MOSFETでは正の電圧,Pチャネル型MOSFETでは負の電圧となる.


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図 しきい値電圧



【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.

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