CISC
出典: くみこみックス
CISC(Complex Instruction Set Computer)
簡素な命令セットを特徴とするRISCアーキテクチャが登場したことから,それと対比して従来のアーキテクチャをCISCと呼ぶようになりました.CISCという一つのアーキテクチャがあるわけではありません.また,いわゆるCISCプロセッサでも,最近はRISCアーキテクチャの特徴を取り込んできたため,RISCとCISCの違いは次第に分かりにくくなってきています.
【出典】宮崎 仁;ARM用語集,デザイン ウェーブ マガジン 2008年6月号 別冊付録,CQ出版社,2008年6月.
複雑な命令セット(インストラクション・セット)をもつコンピュータ・アーキテクチャ.CISCというコンピュータ形式分類の呼び方は,近年に登場したRISC型コンピュータと対比させるために用いられるようになった.従来からのCISCは,インストラクションが複雑な分コンパイラ負担が小さいが,高速化がはかりにくいとされてきた.しかし,最近のCISCはRISC技術を取り入れているため,両者の性能差異は小さくなっている.代表的なデバイスとして,米国Intel社の80286,i386,i486などがある.
【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.