フローティング・ゲート
出典: くみこみックス
フローティング・ゲート 【Floating Gate】
MOSトランジスタのゲートを開放した構造で,どこにも電気的に接続されていないゲートをフローティング・ゲートと呼び,主にROMの構造として使用されます(図45).メモリ・セルにデータを書き込む場合は,高い電圧で電子をゲートに注入します.フローティング・ゲートは周囲から電気的に浮いているので,注入された電荷はどこにも逃げられず,電源を切ってもデータは消えません.フローティング・ゲートを利用するEPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)では,紫外線の照射によって電子を励起させ,ゲートの絶縁膜を通過できるようにすることでデータを消去します.
【出典】(株)アルティマ 技術統括部 一同,下馬場 朋禄,山際 伸一,横溝 憲治;システム開発者のためのFPGA用語集,Design Wave Magazine 2008年12月号 別冊付録,CQ出版社,2008年12月.