スペクトラム拡散
出典: くみこみックス
スペクトラム拡散(スペクトラムかくさん)【Spread Spectrum】
1.通常の占有帯域幅よりも非常に広い周波数(スペクトラム)帯域を利用する無線方式.干渉の影響を受けにくいため,近年ではさまざまな通信に適用されている.代表的なものに直接拡散,周波数ホッピング,パルス化周波数変調などがある.
【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.
2.元の信号をより高い周波数帯域に拡散させる信号処理技術のことです.ノイズに強い通信方式として開発されたもので,CDMA(Code Division Multiple Access)方式の携帯電話や無線LANなどに応用されています.ディジタル回路の高速化によりEMIの問題が無視できなくなってきていますが,このEMIの問題を低減するためにクロック信号にスペクトラム拡散技術を適用したスペクトラム拡散クロック・ジェネレータなどが開発されています.
【出典】(株)アルティマ 技術統括部 一同,下馬場 朋禄,山際 伸一,横溝 憲治;システム開発者のためのFPGA用語集,Design Wave Magazine 2008年12月号 別冊付録,CQ出版社,2008年12月.