Base64
出典: くみこみックス
インターネットの電子メールなどで利用される符号化方式の一つ.MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)による電子メールの添付ファイルや件名のエンコード/デコードに使われる.
添付ファイルなどのバイナリ・データを6ビットにつき1キャラクタという単位で,アルファベットA~Z,a~zおよび数字0~9,+/の64種類の文字コード(キャラクタ)に割り当てて符号化する.つまり,3バイト(24ビット)につき4文字に変換される.ただし,伝送されるバイナリ・データの長さが3バイトの倍数でない場合は,エンコード後の文字数が4文字の倍数になるように,=が適宜追加される.
伝送経路の伝送符号体系がすべて8ビットに対応していれば,適当なエラー検出符号の追加だけでバイナリ・データも伝送できる.しかし,途中経路の機器やコンピュータの符号体系が不定のインターネットでは,機器の制御コードと区別できなくなるなど,不都合が生じる危険性がある.そこで,普遍的で伝送経路に左右されにくい6ビット文字コード符号化が採用された.なお,UNIXの世界では古くからUUENCODE/UUDECODEが使われてきたが,若干互換性に問題があることから,最近ではBase64が多く使われている.Macintoshでは,16進数文字表記によるBinHexがパソコン通信時代によく使われていたが,こちらもBase64が主流になった.
【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.