セルベースIC

出典: くみこみックス

2009年3月16日 (月) 04:14; Worker (会話 | 投稿記録) による版

セルベースIC 【Cell-based Integrated Circuit】

 ASICの一種で,あらかじめライブラリとして多様な論理セルを用意しておき,これらを組み合わせて設計・製造するセミカスタムLSIです.RAMやROMなどのブロックも組み込めます.ゲートアレイの場合と異なり,開発は論理セルの配置から行います.そのため,集積度を高くできる一方で,開発期間は長くなりがちです.

【出典】(株)アルティマ 技術統括部 一同,下馬場 朋禄,山際 伸一,横溝 憲治;システム開発者のためのFPGA用語集,Design Wave Magazine 2008年12月号 別冊付録,CQ出版社,2008年12月.


 スタンダード・セルを基本に,規模の大きい回路ブロック(メガセルやマクロセル)の混在を可能にしたIC.階層的に設計される場合が多い.  スタンダード・セルで実現する回路はランダム論理が主である.これにROMやRAM,マイクロプロセッサなどのメガセルを取り込むようになって以降,セル・ベースICと呼ばれるようになった.現在,システムLSIと呼ばれているチップは,このセル・ベースICが高機能化,大規模化したものである.

【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.

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