ATM
出典: くみこみックス
【ATM(Asynchronous Transfer Mode)】
非同期転送モード.通信データを53バイトの「セル」という固定長にすることと,ハードウェアによる高速スイッチング技術によって実現する高速ディジタル・データ通信手順.600Mbpsまでの標準規格が規定されている.ATM-LANの規格がすでに実用化されているが,物理伝送媒体に光ファイバを用いることにより通信距離を延ばすことが可能なので,主にWANで実用化されている.
【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.
音声や動画像を固定長セルにして伝送する,非同期転送モードの通信技術.原理はパケット通信と似ており,動画像などの大容量・高速データの伝送に向く.
ATMでは,音声,画像などのすべてのデータを短い53バイトの固定長セル(48バイトの情報+5バイトのヘッダ)に分割して送受信する.プロトコルが簡素なので,ハードウェア処理しやすい.MbpsオーダからGbpsオーダまで,さまざまな伝送速度に対応できる.ATMは従来のLAN(Local Area Network)とWAN(Wide Area Network)の間にあった伝送速度の差異をなくし,シームレスなネットワークを実現可能にする.
【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.