IRドロップ
出典: くみこみックス
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IRドロップ(IR Drop)
LSIの消費電力の増大にともなう,電源配線上に生じるIR積の電圧降下を,IRドロップと呼ぶ.
LSIの高集積化にともなって,電源端子(ボンディング・パッド)と回路ブロックをつなぐ電源配線は長くなる一方である.パッドから遠距離にある回路ブロックで大きな電力を消費した場合,電流を供給する電源配線の抵抗が大きいと,配線抵抗Rと電流Iの積,つまりIR(ボルト)の電圧降下を生じる.IRが大きくなると,回路ブロックの電源電圧が動作電圧以下になり,誤動作を生じる.対策としては,配線幅を太くする方法などがある.最近では金属配線をアルミから銅に変更することによって,配線材料の抵抗を減少させる方法も採用されている.
【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.