センサ・ネットワーク

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 自律した通信機能を持つ複数のセンサをネットワークで接続すること.単体のセンサとしての計測情報を提供する機能だけではなく,複数センサからの情報を組み合わせて利用し,付加的な情報やセンサのネットワーク化で相乗効果を持つ計測情報を提供するシステム,あるいはそういった考え方を指す.センサが認識する情報は,バーコードのような識別情報,GPSのような位置情報,静止画や動画データなど,実にさまざまである.接続するセンサの配置も,実験室内に収まる範囲のものから,地域単位の大規模なものまであり,ネットワークの構成についても,単に複数個のセンサをつなげて情報を同時収集できるようにしたものから,センサだけでなくセンサを制御して,情報を記録するサーバやマスタ装置までネットワーク内に組み入れる例まである.総務省が2004年3月に「ユビキタスセンサーネットワーク技術に関する調査研究会」を設置して以来,センサ・ネットワークというと,日本ではユビキタス・センサ・ネットワークのことを指す場合が多くなった.これはRFID(無線タグ)と,主にZigBeeをはじめとする安価に実現できる無線通信技術を組み合わせることにより,日常生活や産業を改善する研究である.ビルや工場,倉庫,農場の管理をはじめ,監視や災害対策,小売り業務への応用が考えられている.

【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.

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