Ultra ATA
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Ultra ATA(Ultra AT Attachment)
Intel社とQuantum社が中心となって策定したディスク・インターフェース規格.現在のパソコンに内蔵されるハード・ディスク・インターフェースの事実上の標準.2系統で計4台までの機器を利用可能.Enhanced IDEを拡張し,パソコンの古いISA DMAを使わず,いわゆるバス・マスタ転送で高速化を図った.
接続コネクタやデータ転送方式は下位互換性をもち,PIO(Programmed I/O),マルチワードDMA,Ultra DMAの3方式がある.さらに高速化を目指すGビットEthernet技術を応用したシリアル伝送によるインターフェースがIntel社より提唱されている.
Ultra ATAは構造的にシンプルなインターフェースであること,出荷台数が多いことなどから,SCSIなどのディスクに比べて安価で手に入りやすい.また,ATAPI(ATA Packet Interface)による制御コマンドを使えば,CD-ROMやDVD-ROM,MO,テープ・ドライブなども利用できる.ただし,データ転送チャネルはSCSIのようにバス構造ではないので,マルチタスクによるデータ転送には向かない.
なお,Ultra ATA/66以降は既存のケーブルではなく,信号線間にグラウンドを配してノイズに強い構造にした専用のケーブルを使う.
【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.