特性インピーダンス
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特性インピーダンス(とくせいインピーダンス)
ケーブルの末端を特性インピーダンスZCで終端したとき,入り口から見た線路全体のインピーダンスも同じZCとなる値が存在し,これを特性インピーダンスという.特性インピーダンスは構造や絶縁体の材質によって決まる.線路の末端を開放したときに入り口から見たインピーダンスを開放インピーダンスZO,末端を短絡したときのインピーダンスを短絡インピーダンスZSとすると,特性インピーダンスZCはで表される.特性インピーダンスと同じインピーダンスで線路を駆動して同じインピーダンスで終端したとき,線路の両端ではエネルギーの反射が起こらない.これをインピーダンス・マッチングという.反射が起こらないということは,パルスを伝送するときにリンギングが生じないことを意味し,送信機からアンテナに電力を送るときは効率良くアンテナに電力が供給できることを意味する.周波数の高いクロックをもつプリント基板では,パターンの特性インピーダンスにインピーダンス・マッチングをとることによって,波形を正確に伝達することが可能となる.
【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.