Δ-Σ変調
出典: くみこみックス
版間での差分
(新しいページ: 'Δ-Σ(デルタ・シグマ)変調(デルタ・シグマへんちょう) アナログ信号をディジタル信号で表現する手法の一つ.A-D変換にお...') |
(新しいページ: 'Δ-Σ(デルタ・シグマ)変調(デルタ・シグマへんちょう) アナログ信号をディジタル信号で表現する手法の一つ.A-D変換にお...') |
最新版
Δ-Σ(デルタ・シグマ)変調(デルタ・シグマへんちょう)
アナログ信号をディジタル信号で表現する手法の一つ.A-D変換におけるΔ-Σ変換は,サンプル・ホールドしてPCM信号に変換する手法とは異なり,自分の出力を入力と比較して次のビットを決めていくといったフィードバック動作を行いながら,パルス密度変調信号を得る.1ビット出力のΔ-Σ変調器では,1ビット量子化器(すなわちコンパレータ)が入力信号と自分の出力信号の積分値を比較して,次のビットを“1”にするかどうかを決めている.Δ-Σ変調の利点は,量子化ノイズの大きい1ビットなどの量子化器でありながら,高い精度が得られる点にあり,IC化に適する.ループ内の積分器は,量子化ノイズを高域に追いやるノイズ・シェーピングの作用をもつ.変換精度は量子化器のサンプリング周波数が高いほど,またノイズ・シェーピングの作用は積分器の次数が高まるほど,大きくなる.もちろん量子化器のビット数も多いほど良くなる.
【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.