UPnP
出典: くみこみックス
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UPnP(Universal Plug and Play)
イントラネットやインターネットなど,TCP/IPネットワークのプラグ・アンド・プレイを実現する規格.ルータやネットワーク・プリンタなど,ネットワークの機器をつなぐだけで自動的に機器の種類や機能を検出し,名前解決やIPアドレス割り当てなどがサーバなしで行える.ネットワーク機器,OS,アプリケーションの3者の対応で実現する仕組み.Windows XPに標準搭載のWindows Messengerが初の対応ソフトウェアだった.
UPnPで使われる技術はすべて既存のプロトコルが備える機能で,特に目新しいものはない.実装上の違いによる非互換性を解消し,アプリケーションが求める機能を提供する自動構成手順をUPnPの手順として定めた一種の仕様集である.例えば,NATで一つのIP接続を複数のパソコンやアプリケーションで共有すると,ネットワーク・ゲームを利用できないなどの制約が生じる.特定のプロトコルが特定のポートやIPアドレスを固定で使うためである.もちろん,プロトコルごとに個別対応すれば制限をなくすことはできる.しかし,個別対応は手間がかかる.UPnP対応のアプリケーションとルータなら,こうした問題に包括的に対応し,シームレスな自動処理を実現できる.
UPnP対応ストレージや家電機器が開発されているが,本格的に多くのアプリケーションで利用できるようになるまでには問題もある.UPnPは接続の確立までしか規定していないので,その上のアプリケーション間のやりとりの規定などを整備する必要がある.
【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.