ラッチアップ
出典: くみこみックス
版間での差分
(間の 3 版分が非表示です) | |||
3 行 | 3 行 | ||
<br> | <br> | ||
CMOS LSIなどに特定の電圧を印加した状態で,寄生サイリスタ(寄生トランジスタが組み合わさった構造)などが導通し,電源端子間に大電流が流れ続けることがある.このときLSIを破壊したり,回路動作を不能にする現象をラッチアップと呼ぶ.微細なプロセス技術によって形成したCMOS構造は,ラッチアップが発生しやすい.レイアウトやプロセス技術(たとえば,SOI基板,エピタキシャル・ウェハの採用など)に注意する必要がある. | CMOS LSIなどに特定の電圧を印加した状態で,寄生サイリスタ(寄生トランジスタが組み合わさった構造)などが導通し,電源端子間に大電流が流れ続けることがある.このときLSIを破壊したり,回路動作を不能にする現象をラッチアップと呼ぶ.微細なプロセス技術によって形成したCMOS構造は,ラッチアップが発生しやすい.レイアウトやプロセス技術(たとえば,SOI基板,エピタキシャル・ウェハの採用など)に注意する必要がある. | ||
+ | <br> | ||
+ | <br> | ||
+ | <br> | ||
+ | <center> | ||
+ | [[画像:lsi_f79.gif]]<br> | ||
+ | <br> | ||
+ | '''図 CMOS構造におけるラッチアップ現象''' | ||
+ | </center> | ||
<br> | <br> | ||
<br> | <br> | ||
【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月. | 【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月. | ||
- | + | <!-- 【著作権者】西久保 靖彦氏 --> | |
<br> | <br> | ||
<br> | <br> |
最新版
ラッチアップ【Latch-up】
CMOS LSIなどに特定の電圧を印加した状態で,寄生サイリスタ(寄生トランジスタが組み合わさった構造)などが導通し,電源端子間に大電流が流れ続けることがある.このときLSIを破壊したり,回路動作を不能にする現象をラッチアップと呼ぶ.微細なプロセス技術によって形成したCMOS構造は,ラッチアップが発生しやすい.レイアウトやプロセス技術(たとえば,SOI基板,エピタキシャル・ウェハの採用など)に注意する必要がある.
【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.