USB
出典: くみこみックス
(間の 14 版分が非表示です) | |||
1 行 | 1 行 | ||
- | + | USB(Universal Serial Bus) | |
- | + | <br> | |
+ | <br> | ||
もともとパソコンを基点にして接続するUSBは,パソコンの標準的な接続インターフェースとして発展し,受け入れられてきた.USB普及のきっかけとなったiMacに代表されるキーボード,マウスだけでなく,旧来のRS-232-Cに代表されるシリアル接続,IEEE 1284に代表されるパラレル接続,あるいはSCSIやIrDAといったインターフェースを置き換えて急速に普及した.現在では約5mまで延長できる扱いやすいケーブルとコネクタや活線挿抜機能により,パソコン周辺機器や携帯電話,デジタル・カメラ,音楽プレーヤなどのAV機器にも標準で搭載されている. | もともとパソコンを基点にして接続するUSBは,パソコンの標準的な接続インターフェースとして発展し,受け入れられてきた.USB普及のきっかけとなったiMacに代表されるキーボード,マウスだけでなく,旧来のRS-232-Cに代表されるシリアル接続,IEEE 1284に代表されるパラレル接続,あるいはSCSIやIrDAといったインターフェースを置き換えて急速に普及した.現在では約5mまで延長できる扱いやすいケーブルとコネクタや活線挿抜機能により,パソコン周辺機器や携帯電話,デジタル・カメラ,音楽プレーヤなどのAV機器にも標準で搭載されている. | ||
USB規格のバージョンは規格案が出てきた当初は1.0だったが,1998年に修正されて1.1となった.このときまでは転送速度が12Mbpsのフルスピード・モードと,1.5Mbpsの低速なロースピード・モードだけだった.2000年4月にリリースされたUSB 2.0では,新たに転送速度480Mbpsのハイスピード・モードが追加され,すぐにパソコン用チップセットでサポートされたため,普及に拍車がかかった.さらに2001年12月には,USB2.0の追加規格として,[[USB On-The-Go]](OTG)1.0がリリースされた.これは,USBミニABコネクタを使用して双方にターゲットとホストの2役を実装することで,対等接続を実現するものである. | USB規格のバージョンは規格案が出てきた当初は1.0だったが,1998年に修正されて1.1となった.このときまでは転送速度が12Mbpsのフルスピード・モードと,1.5Mbpsの低速なロースピード・モードだけだった.2000年4月にリリースされたUSB 2.0では,新たに転送速度480Mbpsのハイスピード・モードが追加され,すぐにパソコン用チップセットでサポートされたため,普及に拍車がかかった.さらに2001年12月には,USB2.0の追加規格として,[[USB On-The-Go]](OTG)1.0がリリースされた.これは,USBミニABコネクタを使用して双方にターゲットとホストの2役を実装することで,対等接続を実現するものである. | ||
+ | <br> | ||
+ | <br> | ||
+ | 【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月. | ||
+ | <!-- 【著作権者】○○ ○○氏 --> | ||
+ | ---- | ||
+ | パソコン向けの低コストで汎用性の高いシリアル・インターフェースとして米国Compaq Computer社(現在は米国Hewlett-Packard社),米国Intel社,米国Microsoft社,NECの4社が提唱したものです.当初は1.5Mbpsと12Mbpsの二つの転送速度でしたが,2000年に480Mbpsの高速モードが追加され,USB 2.0となっています. | ||
+ | <br> | ||
+ | <br> | ||
+ | 【出典】宮崎 仁;ARM用語集,デザイン ウェーブ マガジン 2008年6月号 別冊付録,CQ出版社,2008年6月. | ||
+ | <!-- 【著作権者】宮崎 仁氏 --> | ||
+ | ---- | ||
+ | 米国Intel社,米国Microsoft社など7社が,1995年3月に発表したパソコン用周辺機器のシリアル・インターフェース規格. | ||
+ | USBは,プリンタ,マウス,キーボード,スキャナ,モデム,スピーカなどの機器を1種類のインターフェースで,ハブを介して最大127台まで鎖状に接続できる.またパソコンの電源を入れたまま,パソコンと周辺機器をコネクタ接続できるプラグ・アンド・プレイ機能を備えている.さらにディスプレイ制御,ISDN高速通信,MPEGカメラなどのマルチメディア機器にも対応できる.データ転送速度は12Mbpsで,別のインターフェース規格であるIEEE1394の100M~400Mbpsと比べると遅いが,従来のRS-232Cよりはるかに高速である. | ||
+ | <br> | ||
+ | <br> | ||
+ | 【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月. | ||
+ | <!-- 【著作権者】西久保 靖彦氏 --> | ||
+ | <br> | ||
+ | <br> | ||
+ | == 関連項目 == | ||
+ | * [[IEEE1394]] | ||
+ | |||
+ | <!-- | ||
+ | ==関連書籍== | ||
+ | ・TECH I シリーズ Vol.30 [http://shop.cqpub.co.jp/hanbai/books/33/33411.html 改訂新版 USBハード&ソフト開発のすべて] | ||
+ | |||
+ | (CQ出版社,2005年12月1日発行) | ||
+ | |||
+ | [[画像:Example.jpg]] | ||
+ | --> | ||
+ | |||
+ | [[Category:組み込み技術全般]] [[Category:インターフェース]] | ||
+ | [[Category:ARM用語]] [[Category:LSI]] |
最新版
USB(Universal Serial Bus)
もともとパソコンを基点にして接続するUSBは,パソコンの標準的な接続インターフェースとして発展し,受け入れられてきた.USB普及のきっかけとなったiMacに代表されるキーボード,マウスだけでなく,旧来のRS-232-Cに代表されるシリアル接続,IEEE 1284に代表されるパラレル接続,あるいはSCSIやIrDAといったインターフェースを置き換えて急速に普及した.現在では約5mまで延長できる扱いやすいケーブルとコネクタや活線挿抜機能により,パソコン周辺機器や携帯電話,デジタル・カメラ,音楽プレーヤなどのAV機器にも標準で搭載されている.
USB規格のバージョンは規格案が出てきた当初は1.0だったが,1998年に修正されて1.1となった.このときまでは転送速度が12Mbpsのフルスピード・モードと,1.5Mbpsの低速なロースピード・モードだけだった.2000年4月にリリースされたUSB 2.0では,新たに転送速度480Mbpsのハイスピード・モードが追加され,すぐにパソコン用チップセットでサポートされたため,普及に拍車がかかった.さらに2001年12月には,USB2.0の追加規格として,USB On-The-Go(OTG)1.0がリリースされた.これは,USBミニABコネクタを使用して双方にターゲットとホストの2役を実装することで,対等接続を実現するものである.
【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.
パソコン向けの低コストで汎用性の高いシリアル・インターフェースとして米国Compaq Computer社(現在は米国Hewlett-Packard社),米国Intel社,米国Microsoft社,NECの4社が提唱したものです.当初は1.5Mbpsと12Mbpsの二つの転送速度でしたが,2000年に480Mbpsの高速モードが追加され,USB 2.0となっています.
【出典】宮崎 仁;ARM用語集,デザイン ウェーブ マガジン 2008年6月号 別冊付録,CQ出版社,2008年6月.
米国Intel社,米国Microsoft社など7社が,1995年3月に発表したパソコン用周辺機器のシリアル・インターフェース規格.
USBは,プリンタ,マウス,キーボード,スキャナ,モデム,スピーカなどの機器を1種類のインターフェースで,ハブを介して最大127台まで鎖状に接続できる.またパソコンの電源を入れたまま,パソコンと周辺機器をコネクタ接続できるプラグ・アンド・プレイ機能を備えている.さらにディスプレイ制御,ISDN高速通信,MPEGカメラなどのマルチメディア機器にも対応できる.データ転送速度は12Mbpsで,別のインターフェース規格であるIEEE1394の100M~400Mbpsと比べると遅いが,従来のRS-232Cよりはるかに高速である.
【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.