IP
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+ | 本来の意味は,特許や著作権などの知的財産権.半導体業界ではLSIを構成するために必要な機能ブロック(メガセルやマクロセル),およびLSIと組み合わせて使うソフトウェア部品(ドライバ・ソフトウェアやファームウェア)などをIPと呼んでいる. | ||
+ | 実体は,従来からある機能ブロックやソフトウェア部品と異なるわけではない.しかし,IPと呼ぶようになったのには理由がある.マクロセルやメガセルなどが半導体メーカの社内だけでなく,社外でも流通するようになり,開発元が知的財産権を主張する必要が出てきた.IPは,記述のレベルによって3種類に分類される.すなわち,①ソフトIP(動作レベルやRTLのHDL記述,ゲート・レベルのネットリストなど),②ファームIP(ゲート・レベルのネットリストに,配置情報やプロセス条件などを付加したマクロセル情報),③ハードIP(寸法,タイミングなどが規定された,プロセス技術にリンクしたマスク・データ)の3種類である. | ||
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+ | 【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月. | ||
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* [http://www.opencores.org/ opencores] | * [http://www.opencores.org/ opencores] | ||
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IP 【Intellectual Property】
FPGAやASICなどの開発では,よく使用される回路ブロックがあらかじめ用意されており,この回路ブロックを使用することで設計やデバッグを容易に行えます.この回路ブロックはIPコアと呼ばれ,無償・有償のさまざまなIPコアが存在しています.IPコアはソフトウェア開発におけるライブラリに相当します.IPコアには,PCI,PCI Express,USBなどのインターフェースに関するものや,メモリ・コントローラ,CPUコアなどが存在します.LSI設計にハードウェア記述言語が使われ始めたころから,設計資産の再利用性を高めるためにこのような試みが行われてきました.最近では,IPコアをオープン・ソースとして公開するホームページ(http://www.opencores.org/)
なども存在します.
【出典】(株)アルティマ 技術統括部 一同,下馬場 朋禄,山際 伸一,横溝 憲治;システム開発者のためのFPGA用語集,Design Wave Magazine 2008年12月号 別冊付録,CQ出版社,2008年12月.
本来の意味は,特許や著作権などの知的財産権.半導体業界ではLSIを構成するために必要な機能ブロック(メガセルやマクロセル),およびLSIと組み合わせて使うソフトウェア部品(ドライバ・ソフトウェアやファームウェア)などをIPと呼んでいる.
実体は,従来からある機能ブロックやソフトウェア部品と異なるわけではない.しかし,IPと呼ぶようになったのには理由がある.マクロセルやメガセルなどが半導体メーカの社内だけでなく,社外でも流通するようになり,開発元が知的財産権を主張する必要が出てきた.IPは,記述のレベルによって3種類に分類される.すなわち,①ソフトIP(動作レベルやRTLのHDL記述,ゲート・レベルのネットリストなど),②ファームIP(ゲート・レベルのネットリストに,配置情報やプロセス条件などを付加したマクロセル情報),③ハードIP(寸法,タイミングなどが規定された,プロセス技術にリンクしたマスク・データ)の3種類である.
【出典】西久保 靖彦;基本システムLSI用語辞典,CQ出版社,2000年5月.