SRAM

出典: くみこみックス

版間での差分
(新しいページ: 'SRAM(Static Random Access Memory)  スタティック・ランダム・アクセス・メモリの略です.通常はフリップフロップ回路で実現されま...')
1 行 1 行
SRAM(Static Random Access Memory)
SRAM(Static Random Access Memory)
-
 
+
<br>
-
 スタティック・ランダム・アクセス・メモリの略です.通常はフリップフロップ回路で実現されます.1ビットの記憶に複数個のトランジスタが必要なので,記憶密度はDRAMより低くなります.一方,電源を切らない限り記憶状態を保持できるスタティック性を持ち,CMOS回路であれば保持電力は極めて小さくできるため,低電力用途やバッテリ・バックアップ用途に用いられます.また,読み出しや書き込みはDRAMより高速にできるため,キャッシュやプロセッサ内部のレジスタなどの高速記憶素子にもSRAMが用いられます.
+
<br>
 +
 1.スタティック・ランダム・アクセス・メモリの略です.通常はフリップフロップ回路で実現されます.1ビットの記憶に複数個のトランジスタが必要なので,記憶密度はDRAMより低くなります.一方,電源を切らない限り記憶状態を保持できるスタティック性を持ち,CMOS回路であれば保持電力は極めて小さくできるため,低電力用途やバッテリ・バックアップ用途に用いられます.また,読み出しや書き込みはDRAMより高速にできるため,キャッシュやプロセッサ内部のレジスタなどの高速記憶素子にもSRAMが用いられます.
<br>
<br>
<br>
<br>
【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.
【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.
<!-- 【著作権者】宮崎 仁氏 -->
<!-- 【著作権者】宮崎 仁氏 -->
 +
<br>
 +
<br>
 +
----
 +
<br>
 +
 2.揮発性(電源を切ると内容が消える)の半導体メモリは,DRAMとSRAMの2種類に大別できます.SRAMはフリップフロップによりビットを記録するため,DRAMのようにリフレッシュ動作(メモリの内容が消えないように電荷を充てんする作業)が不要であり,高速・低消費電力のメモリとなっています.しかし,ビットを記録するのにフリップフロップを使用しているため,DRAMに比べると記憶容量は少なくなります.SRAMは高速動作が可能なため,CPUのキャッシュ・メモリやFPGAの論理ブロック内のLUTなどに使われています.
 +
<br>
 +
<br>
 +
【出典】(株)アルティマ 技術統括部 一同,下馬場 朋禄,山際 伸一,横溝 憲治;システム開発者のためのFPGA用語集,Design Wave Magazine 2008年12月号 別冊付録,CQ出版社,2008年12月.
 +
<!-- 【著作権者】○○ ○○氏 -->
<br>
<br>
<br>
<br>
-
 
+
[[Category:組み込み技術全般]] [[Category:ARM用語]] [[Category:FPGA]]
-
 
+
-
[[Category:組み込み技術全般]] [[Category:ARM用語]]
+

2009年1月27日 (火) 06:41の版

SRAM(Static Random Access Memory)

 1.スタティック・ランダム・アクセス・メモリの略です.通常はフリップフロップ回路で実現されます.1ビットの記憶に複数個のトランジスタが必要なので,記憶密度はDRAMより低くなります.一方,電源を切らない限り記憶状態を保持できるスタティック性を持ち,CMOS回路であれば保持電力は極めて小さくできるため,低電力用途やバッテリ・バックアップ用途に用いられます.また,読み出しや書き込みはDRAMより高速にできるため,キャッシュやプロセッサ内部のレジスタなどの高速記憶素子にもSRAMが用いられます.

【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月.



 2.揮発性(電源を切ると内容が消える)の半導体メモリは,DRAMとSRAMの2種類に大別できます.SRAMはフリップフロップによりビットを記録するため,DRAMのようにリフレッシュ動作(メモリの内容が消えないように電荷を充てんする作業)が不要であり,高速・低消費電力のメモリとなっています.しかし,ビットを記録するのにフリップフロップを使用しているため,DRAMに比べると記憶容量は少なくなります.SRAMは高速動作が可能なため,CPUのキャッシュ・メモリやFPGAの論理ブロック内のLUTなどに使われています.

【出典】(株)アルティマ 技術統括部 一同,下馬場 朋禄,山際 伸一,横溝 憲治;システム開発者のためのFPGA用語集,Design Wave Magazine 2008年12月号 別冊付録,CQ出版社,2008年12月.

表示