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コンピュータ・グラフィックスにおける表示対象画像の各種描画処理を指す.もともとは,工業デザインなどの完成予想図を指す言葉.立体の見えないはずの部分を消去する陰面消去処理,光の反射や屈折,影,表面の模様を貼り付けるテクスチャ・マッピングなど,表示対象の質感を表現するための処理は多岐に及ぶ.しかも,画像の解像度に応じて多数のピクセルを処理しなければならないため,膨大な演算処理量となる.より多くの質感表現処理を行えば,それだけリアルさは増すが,必要なデータ量や処理量も劇的に増加する.そこで,パソコンやワークステーション用に販売されている最近の高性能グラフィックス・ボードは,多数のレンダリング処理をハードウェアで処理するための専用LSIを搭載している.これらの多くは,物体表面の単純な地紋や照明効果だけでなく,表面の凹凸に対応したテクスチャ・マッピング(バンプ・マップ)や,ズーム・イン/アウト時にテクスチャの解像度によって発生する量子化ノイズを抑えるミップ・マッピング処理などに対応している.表示対象をよりリアルに表現し,さまざまな材質感や質感を得るために効果的な処理は,最先端分野の一つでもある.炎(フレイム),湿潤感,ぬるぬる感,ふさふさ感をはじめ,まだハードウェア化されていない処理も多いが,今後,徐々に専用LSIに機能が追加されていくことだろう. <br> <br> 【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月. <!-- 【著作権者】○○ ○○氏 --> <br> <br> [[Category:組み込み技術全般]] [[Category:アルゴリズム]]
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