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ダイナミック・ルーティング
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ネットワークのデータ伝送経路情報を設定する方式の一つ.ルータ間で自動的に経路情報を交換し,伝送経路を決定する.インターネットなど,多数のネットワークが存在する場合,送受信先へのデータ伝送経路を手動でスタティックに設定するのは不可能である.そこで,ルータがネット ワークの状態を監視し,経路情報を自動的に交換するダイナミック・ルーティングが行われるようになった.ある経路上の機器やネットワークで障害が発生したり,トラフィックによる負荷分散 の必要が生じたとき,別の経路を選択するなど,ダイナミックなネットワークの状況に対応する こともできる.ダイナミック・ルーティングの代表的なプロトコルに,RIP(Routing Information Protocol)とOSPF(Open Shortest Path First)がある.RIPは単純で古くから使われており,一定間隔で経路情報をやりとりし,距離ベクタで経路を決定する.大規模ネットワークでは,一定間隔でやりとりされるRPIパケットは無視できない量になる上,最適経路に収束するまでに時間がかかる.また,経路情報にネットワークのサブネット・マスク情報を含まないので,複雑なサブネットを有するネットワークでは使いにくい.OSPFは,動作は多少複雑だがルータの起動,および構成の変更時に情報を交換するリンク・ステート方式なので,トラフィックを不必要に増やさない.サブネット情報も経路情報に含まれる. <br> <br> 【出典】Interface編集部 編;組み込み技術用語集,Interface 2007年8月号 別冊付録,CQ出版社,2007年8月. <!-- 【著作権者】○○ ○○氏 --> <br> <br> [[Category:組み込み技術全般]] [[Category:通信]]
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